転職のマナーについて
厳しい書類選考を通過すると、面接ステップに進みます。新卒採用とは違い中途採用では、選考ポイントや質問内容が違います。「しっかり自分をアピールできなのに不合格だった」「面接官がまったく乗り気でない」といったことにならないよう、転職者が面接前に事前に抑えておくべき面接マナーをまとめてみました。
面接時のマナーが原因で不合格になることも!その理由とは?
中途採用は新卒採用と違い、会社にすぐ馴染み活躍できる人材確保に励みます。したがって、面接マナーがなっていないがために不合格になることも非常に多いです。その理由を整理してみました。
■中途採用者にビジネスマナーを教えるのは時間の無駄
業界や職種により違いはありますが、ビジネスマナーがある人は評価されます。また、ビジネスマナーを一から入社後に教える機会も企業には用意されていないため、「面接マナーがない=ビジネスマナーがなく社会人失格」といった評価につながります。
■求職者一人ひとりに合わせたサポート体制
面接官は「面接マナー=ビジネスマナー」とみなし、求職者の合否判断材料の重要な要素の一つとなっています。
これは第一印象が決まる時間は3~5秒程度で決まるというメラビアンの法則で裏付けされています。どんなに話がうまくても、話の内容が素晴らしくても、面接マナーのでき不できが合否を左右するといっても過言ではありません。
面接時にやってしまいがちなNGマナー
面接時では面接マナーがとにかく大事だと認識できたところで、続いて面接時でのNGマナーを整理します。今回はあくまで面接官と対峙し面接に挑むところに焦点を当てており、面接前及び面接後は対象外となっています。
■面接の機会をいただけたことに対するお礼をしない
時間を割いてもらい、面接をしてもらって当然といった気持ちでいると、それが相手に伝わり、好印象を与えることが難しくなります。面接官は忙しい中、自分のために時間を割いています。
まずは面接の機会が与えられたことに対し、しっかりお礼の気持ちを伝えましょう。面接官も人間ですので、お礼をいわれて嫌な気持ちにはなりません。
■一方的に自分のことを話してしまう
面接はお見合いの場といわれるほど、求職者と面接官が双方向でコミュニケーションを取り、合う合わないを判断することが重要です。しかし、つい面接に受かりたいがために一方的に自分の話をしたり、面接官の質問に対し自分の都合でズレた回答をしてしまったりすると、不合格につながります。
面接は相手とともにつくり上げていくものだと意識し、相手の質問の意図に沿った回答ができると、面接官の高評価につながります。
■メモをとる姿勢を見せないなど熱意をみせない
採用側はスキルや能力があり、社風に合い、ウチで働きたいという熱意のある人を採用します。逆質問時にメモをとらない、面接官の回答に興味を示さないなどの姿勢は、対面・オンラインいずれにおいても、面接官にしっかり見られます。本当に入社したいのであれば、逆質問時はもちろん、定型の面接の中でも気になることが出た際は、しっかり記憶に残す姿勢を見せたいところです。
転職面接に向かう前に知っておくべき当日のマナー
上記で面接時のマナーを取り上げたところで、ここでは転職面接に向かう前に知っておくべき面接当日のマナーを紹介します。
■面接時間と場所を確認し、余裕をもって行動する
面接で遅刻は不採用に直結します。当日は電車やバスの遅延、現職での突発的な業務などのイベントが発生するリスクに備え、面接開始時間の15分前に面接場所へ到着できるよう行動しましょう。
そのために面接前日も含め面接時間と面接場所へのアクセス方法(最寄り駅までの交通手段や最寄り駅からの徒歩ルートなど)をチェックしておくことが大事です。なお、受付は面接開始5分前に済ませるのが理想です。
■持ち物や服装を確認する
忘れ物をしない、身だしなみをきちんと整えることも面接(ビジネス)マナーとして重要です。今後の面接をスムーズに進めるためにも、業界や業種、職種に合わせた服装(アクセサリー類含む)で面接会場に向かいましょう。
■想定質問に対する回答を準備しておく
企業ごとに面接で聞かれることはバラバラですが、経歴や志望動機、保有スキル、逆質問などは定番の質問です。面接のリズムを作る視点でも、どういったエピソードを盛り込み話を展開するかはしっかりまとめておきましょう。
また、当然ですが面接を受ける企業のことをよく調べておくことも熱意(入社意欲)を見せるうえでも重要になります。
面接という切り口で転職マナーをまとめてみました。第一印象がよく面接時のコミュニケーションもしっかり行うことができれば、面接を突破する可能性が上がります。
「転職マナー=ビジネスマナー」と考え、当日100%の力を出せるよう、面接前日から当日までに準備できることはすべて準備しましょう。